車は、移動のための道具であると言い切れる人はそれでいいと思うが、自動車と書くと自分で動くもののように感じるが、実は、車は、自分で運転するものである。
車を運転すると云うことは、車を自分の意思で動かすことに他ならないと思うが、車を自分の意思で動かすには、エンジンの動力を自分の意思でタイヤに伝えなければならない。
エンジンには、実を言うと、出力曲線なるものが存在する。これは、回転数ごとに発生するトルクにその回転数を掛け合わせたものであり、その瞬間にエンジンがタイヤに向けて送り出すパワーを表している。特に高回転型のエンジンの場合、この出力曲線が尖った山型になる。
車を走らせるには、ある程度のトルクというか出力が必要になるので、この出力曲線が尖ってくるほど、その車のパワーバンドが狭いと云うことになる。
パワーバンドの狭い車は、実を言うとダルな運転が出来ないため、運転しづらい。のであるが、同じ排気量であるならば、パワーバンドの広い車より、最高出力というか、出力の高いエリアにおける出力は大きくなる。
実は、この狭いパワーバンドをいかに使い切るかが、運転者の力量と云うことになる。これが本当は面白いのである。まあ、4速より5速、5速より6速という具合にミッションの段数は増えざるをえないのであるが、車を操る醍醐味のようなものだと思っている。
だから、やはり、車はマニュアルミッションに限る。
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